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富岳風穴とは?

ふがくふうけつ

富岳風穴とは、富士山北麓の青木ヶ原樹海内にある溶岩洞で、年間を通じて内部の気温が低く保たれ、かつて天然の冷蔵庫として利用された観光洞窟です。

富岳風穴(ふがくふうけつ)は、山梨県富士河口湖町に位置する溶岩洞で、青木ヶ原樹海の中にあります。富士山噴火(主に864〜866年ごろの貞観大噴火)で流れ出した溶岩が冷却・固化する際に内部の溶岩が流れ出してできた「溶岩トンネル」の一種です。

最大の特徴は洞内の低温環境です。年間を通じて平均気温が0〜3℃程度に保たれており、冬には氷柱(つらら)や氷の床が形成されます。これは外部の冷気が洞内に溜まりやすい地形的な条件によるものです。この天然の冷蔵環境を利用して、明治から昭和中期にかけては蚕の卵(蚕種)の保存に活用されており、農業・養蚕業において重要な役割を担っていました。

洞窟の総延長は約200メートルで、一般公開されている観光部分を歩くことができます。洞内には溶岩が固まる際にできた縄状の模様(縄状溶岩)や、溶岩棚と呼ばれる段差状の構造物が観察でき、火山活動の痕跡を間近に感じられます。

富岳風穴は近隣の鳴沢氷穴とともに「富士山の溶岩洞」として知られ、ユネスコ世界文化遺産「富士山」の構成資産のひとつである富士山北麓の一角に位置します。地質学的・産業史的な価値を持つ観光スポットとして多くの訪問者を集めています。

使い方・例文

「夏でも洞内は3℃以下で、富岳風穴の冷涼な空気に思わず上着が欲しくなった」のように、観光・自然体験の文脈で使われます。

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