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女殺油地獄とは?

おんなころしあぶらのじごく

女殺油地獄とは、近松門左衛門が書いた人形浄瑠璃歌舞伎の演目で、借金に追い詰められた若者が人を殺める悲劇を描いた世話物の傑作です。

女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)は、近松門左衛門が18世紀初頭に書いた人形浄瑠璃の演目で、後に歌舞伎にも移されました。大坂の油屋を舞台に、放蕩者の若者・河内屋与兵衛が金銭に追い詰められ、幼馴染の豊島屋お吉を殺害するという衝撃的な事件を描いています。

近松の世話物の中でも異色の作品として知られており主人公の与兵衛は善人とは言い難い人物です。働かず遊び回る与兵衛が、追い詰められた末に取る行動は、道徳的な教訓よりも人間の業と弱さをリアルに描くことに重点が置かれています。

作品の山場は「豊島屋の場」で、散乱した油の中での格闘と殺害の場面は歌舞伎史上でも特に写実的かつ衝撃的な演出として名高いです。油まみれになりながら展開されるこの場面は、俳優にとって体力的にも技術的にも難度が高く、力量が問われる場面です。

江戸時代当時の商人社会の生活や、借金・放蕩という社会問題をリアルに映し出している点でも評価が高く、近松の写実的な筆致が光る作品です。現代では歌舞伎の演目として定期的に上演されています。

使い方・例文

「女殺油地獄」の豊島屋の場面は、油まみれの凄絶な立ち回りが見どころで、歌舞伎の中でも屈指の写実的な演出として知られています。

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