契約の箱とは?
けいやくのはこ
契約の箱とは、旧約聖書に登場するユダヤ教の最も神聖な聖遺物で、神がモーセに与えた十戒の石板を収めた黄金の箱です。
契約の箱(けいやくのはこ、Ark of the Covenant)は、旧約聖書に記されるユダヤ教の最も神聖な器物です。「主の箱」「証しの箱」「神の箱」とも呼ばれ、ヘブライ語では「アロン・ハブリート(אֲרוֹן הַבְּרִית)」と表記されます。
箱の由来と構造について、旧約聖書(出エジプト記25章)には次のように記されています。神がシナイ山でモーセに十戒を授けた後、その石板を収めるための箱を作るよう命じました。アカシアの木で作られた長さ約112センチ・幅と高さ約67センチの箱の表面と内側を純金で覆い、ケルビム(智天使)の像が蓋(贖罪の座)の上に翼を広げた形で置かれたと描写されています。
契約の箱が象徴・果たした役割は多岐にわたります。
- 神とイスラエル民族との契約の証し
- 神の臨在を示す器物(旅中は神殿の代わりとなった)
- 戦場に持ち出し、神の加護を祈る軍事的役割
- エリコの城壁崩壊などの奇跡と結びつけられた宗教的力
最終的にソロモン神殿の至聖所に安置されたとされますが、紀元前587年のバビロン軍によるエルサレム陥落以降、行方不明となり現在も所在不明のままです。現代まで多くの研究者・探検家・宗教団体が所在を追い続けており、映画「レイダース/失われたアーク」の題材にもなっています。
使い方・例文
契約の箱は聖書の授業や宗教学の文脈で「神の臨在を示す最も神聖な器物」として登場するほか、謎の失踪を題材にした歴史ミステリーや映画でも頻繁に取り上げられます。
この用語をシェア
最終更新: