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塩析とは?

えんせき

塩析とは、タンパク質などのコロイド粒子が溶けた溶液に多量の塩を加えることで、粒子が集まって沈殿する現象のことです。

塩析(salting-out)とは、コロイド溶液に多量の電解質(塩類)を加えたとき、コロイド粒子が凝集して沈殿する現象を指します。特にタンパク質の精製・分離において広く利用される重要な化学操作です。

タンパク質などのコロイド粒子が水中に安定して存在できるのは、粒子の表面が水分子の層(水和層)に覆われ、かつ表面の電荷によって粒子同士が反発し合っているためです。ここに硫酸アンモニウムや塩化ナトリウムなどの塩を大量に加えると、イオンが水分子を引きつけることで水和層が奪われ(脱水)、さらに電荷の反発も弱まります。その結果、粒子が互いに近づいて凝集し、沈殿します。

塩析の応用例として代表的なものには以下があります。

  • タンパク質の段階的精製(硫酸アンモニウム塩析):異なる濃度の塩を加えることで目的タンパク質だけを選択的に沈殿させる
  • 石けんの製造:油脂をアルカリでけん化した後に塩化ナトリウムを加え、石けんを析出させる

塩析で生じた沈殿は、塩を取り除いて透析を行えば再び溶解し、タンパク質の活性も維持されることが多い点が特徴です。これは熱による変性と異なる点で、タンパク質を傷めずに回収できる方法として生化学実験で重宝されています。

使い方・例文

血清からある特定の抗体タンパク質だけを取り出したいとき、硫酸アンモニウムの濃度を段階的に上げながら塩析を繰り返して精製します。

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