国性爺合戦とは?
こくせんやかっせん
国性爺合戦とは、江戸時代の浄瑠璃・歌舞伎の代表作で、鄭成功をモデルにした英雄・和藤内が明国再興に挑む壮大な物語です。
「国性爺合戦(こくせんやかっせん)」は、江戸時代中期の作家・近松門左衛門が著した人形浄瑠璃の傑作で、享保元年(1716年)頃に初演されたとされます。後に歌舞伎にも移され、現在も上演される古典芸能の重要な演目のひとつです。
物語の主人公・和藤内(わとうない)は、日本人の父と明国人の母を持つ混血の英雄で、実在の人物・鄭成功(ていせいこう)をモデルにしています。鄭成功は17世紀に清朝に滅ぼされた明国の再興を目指して戦った人物であり、近松はその英雄的な生涯を大胆に脚色しました。
作品の見どころには次のような点があります。
- 日本と中国にまたがるスケールの大きな舞台設定
- 虎を素手で倒す場面など超人的な活躍の描写
- 和藤内と父・老一官の親子の情愛
- 明国の忠臣たちとの連携による奪還作戦
「国性爺合戦」は、近松の浄瑠璃作品のなかでも特に人気を博し、初演当時は異例の長期間にわたって上演が続けられたとされます。異国情緒あふれる舞台設定と、義理・人情・忠孝といった江戸期の価値観が融合した内容は、当時の観客を熱狂させました。現代では歌舞伎の演目として上演される機会もあり、古典芸能の名作として高く評価されています。
使い方・例文
「国性爺合戦」は歌舞伎や文楽の公演で上演されるほか、近松門左衛門の代表作として高校の国語教科書や演劇史の文脈で頻繁に取り上げられます。
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