国家総動員体制とは?
こっかそうどういんたいせい
国家総動員体制とは、戦時において国家が人員・物資・経済・情報などあらゆる資源を戦争遂行のために一元的に統制・管理する体制のことです。
国家総動員体制とは、戦時または準戦時状態において、国家が軍事力の維持・強化のために、人的資源(兵員・労働力)・物的資源(食料・原材料・工業製品)・経済・情報・科学技術などあらゆる国力要素を政府の統一的な指揮のもとに統制・動員する体制を指します。
近代的な意味での国家総動員体制は、第一次世界大戦において各国が長期の消耗戦を戦い抜く中で確立されました。第二次世界大戦ではさらに徹底した形で各国に広まりました。日本では1938年(昭和13年)に国家総動員法が制定され、政府が議会の承認なく労働力・物資・企業活動を統制できる体制が整えられました。
国家総動員体制の主な特徴は以下のとおりです。
- 経済統制(物価統制・配給制・企業への生産命令)
- 労働力の強制的動員(徴用・勤労動員)
- 情報統制・報道管制とプロパガンダの強化
- 民間消費の抑制と軍需生産への資源集中
平時の民主主義的手続きや市場経済の原則を大幅に制限するものであり、戦後には体制の反省から、総動員を可能にする法的枠組みの民主的統制が各国で重視されるようになりました。
使い方・例文
「国家総動員法のもと、工場の生産品目から労働者の配置まで国家が管理する国家総動員体制が敷かれた」という形で、近現代史の文脈で使われます。
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