嗣徳帝とは?
しとくてい
嗣徳帝とは、19世紀ベトナムの阮朝第4代皇帝で、フランスの侵略に対峙しながら長期にわたって在位した、詩人としても知られる君主です。
嗣徳帝(しとくてい、Tự Đức、1829〜1883年)は、ベトナム阮朝の第4代皇帝で、1847年から1883年まで36年間にわたって在位した、阮朝最長の在位を誇る君主です。詩や文学を深く愛した文人皇帝としても知られます。
嗣徳帝の治世は、フランスによるベトナム侵略という激動の時代と重なりました。1858年にはフランス・スペイン連合軍がダナンに上陸し、翌年サイゴンを占領しました。1862年の第一次サイゴン条約ではコーチシナ(南部ベトナム)の一部をフランスに割譲し、1874年には南部全域の支配権を事実上認めることになりました。
嗣徳帝はフランスへの対応をめぐって宮廷内で意見が分かれる中、抵抗と妥協の間で苦慮しました。
- フランスとの講和派(主和派)と徹底抗戦派の対立
- キリスト教徒への弾圧(フランス介入の口実となる)
- 近代化改革の不徹底
1883年に嗣徳帝が没すると、阮朝はフランスの保護国となり、ベトナムの独立は失われました。詩人・学者としての側面も持つ嗣徳帝は、ベトナム文学史においても重要な位置を占めています。
使い方・例文
フランスのインドシナ植民地化を扱う歴史の授業や書籍では、嗣徳帝の治世がフランス支配確立の背景として説明されます。
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