唐朝とは?
とうちょう
唐朝とは、7世紀から10世紀に中国を支配した王朝で、東アジアにおける国際文化の頂点として日本を含む周辺諸国に多大な影響を与えた時代です。
唐朝は618年に李淵(高祖)が隋朝末の混乱を収めて建国し、907年に滅亡するまで約290年続いた統一王朝です。首都長安(現・西安)は当時世界最大級の都市で、人口100万人を超えるコスモポリタンな国際都市として栄えました。
政治的には隋から受け継いだ律令制・三省六部制・科挙制度をさらに発展させ、東アジアにおける律令国家のモデルを確立しました。日本・朝鮮・ベトナムなどの周辺国はこの制度を積極的に取り入れ、「漢字文化圏」「律令国家体制」の広域的な拡大をもたらしました。日本の遣唐使もその一環です。
文化の面では詩文が最高度に発展し、李白・杜甫・王維・白居易らが活躍した「唐詩」は後世の東アジア文学の基準となりました。仏教・道教・儒教が共存し、ゾロアスター教・景教(ネストリウス派キリスト教)・イスラームなど西方の宗教も長安で信仰されました。第3代太宗(李世民)の「貞観の治」や第6代玄宗の「開元の治」は善政の模範として後世に称えられます。安史の乱(755〜763年)以降は藩鎮の自立が進んで中央集権が弱体化し、最終的に朱全忠によって滅ぼされました。
使い方・例文
日本史で「遣唐使」が登場する際に必ずセットで学ぶのが唐朝で、「唐風文化(唐文化)の影響で日本の律令制度や文字文化が整備された」という説明が代表的です。
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