合計特殊出生率とは?
ごうけいとくしゅしゅっしょうりつ
合計特殊出生率とは、1人の女性が一生の間に産む子どもの数の平均を示す統計指標で、少子化の度合いを測る代表的な数値です。
合計特殊出生率(TFR:Total Fertility Rate)とは、15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、「ある女性が生涯に産む子どもの数の平均」を示す統計指標です。実際に一人の女性を追跡するのではなく、その時点の年齢別データから仮想的に算出します。
人口が長期的に維持される水準(人口置換水準)は、先進国では概ね2.07前後とされています。これは、一人の女性が平均して2人強の子どもを産まないと人口が減少に向かうことを意味します。日本の合計特殊出生率は1970年代に2を下回り始め、近年は1.2前後まで低下しており、世界的にも低い水準にあります。
この指標が注目される主な理由は次の通りです。
- 将来の人口規模・労働力人口の予測に直結する
- 社会保障制度(年金・医療)の持続可能性を評価する基礎データになる
- 子育て支援政策や少子化対策の効果測定に用いられる
出生率が低い要因としては、晩婚化・未婚化、育児と仕事の両立困難、住居費や教育費の負担増、価値観の多様化などが複合的に絡んでいます。欧州諸国の中には家族政策の強化によって回復傾向を見せた例もあり、政策効果の研究が活発に行われています。
使い方・例文
「昨年の合計特殊出生率が過去最低を更新した」というニュースは、少子化の進行を示す文脈でよく登場します。人口政策や社会保障改革の議論でも必ず引き合いに出される指標です。
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