句またがりとは?
くまたがり
俳句や短歌で、文の意味や言葉のまとまりが句の区切り(5・7・5など)をまたいで続く表現技法のことです。
句またがりとは、俳句や短歌において、ひとつの文節や語句が本来の音数の区切り(俳句なら5・7・5、短歌なら5・7・5・7・7)をまたいで続く表現技法、あるいはその状態を指します。リズムの区切りと意味の区切りがずれることで、独特の流れや余韻が生まれるのが特徴です。
たとえば俳句で「古池や 蛙飛び込む 水の音」のような整然とした区切りとは異なり、句またがりでは語句が5音・7音の境界を越えて続きます。これにより、読者は読み進める中で音のリズムと意味のつながりを同時に感じることになり、独特の緊張感や広がりが生まれます。
句またがりは近代俳句の革新運動の中で積極的に用いられるようになりました。正岡子規以降の近代俳句では、従来の定型をあえて崩すことで表現の幅を広げようとする試みが重ねられ、句またがりもその重要な技法のひとつとして確立されました。現代俳句では日常的に用いられる技法です。
句またがりを使う際には、意味の流れが自然で読者に伝わるかどうかが重要です。単なる音数の不整合にならないよう、意図的にリズムと意味のずれを活かすことが求められます。俳句の鑑賞や創作を深める上で欠かせない概念のひとつです。
使い方・例文
俳句の鑑賞会や俳句入門の授業で「この句は句またがりになっている」と説明される場面や、俳句を創作する際の技法解説として登場します。
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