取らぬ狸の皮算用とは?
とらぬたぬきのかわざんよう
取らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)とは、まだ手に入れていないものを当てにして利益を計算するという、当てにならない見通しを戒めることわざです。
「取らぬ狸の皮算用」とは、捕まえてもいない狸(たぬき)の皮を売った代金を計算するという意味で、実現するかどうか分からないことを前提に計画を立てたり、利益を見込んだりすることを戒める言葉です。
江戸時代、狸の毛皮は貴重な商品として取引されており、狩人が獲物を捕る前から売値を計算するという行為が「現実を見ない空想的な計算」として批判されるようになりました。英語のことわざ「Don't count your chickens before they hatch(孵化する前にひよこを数えるな)」と同様の教訓を持ちます。
このことわざが警告する状況の例は以下のようなものです。
- 仕事が決まる前から給料の使い道を決める
- 投資の利益が確定していないのに購入計画を立てる
- 試験に合格する前提で卒業後の計画を詳細に立てる
- 商品が売れると決めつけてコストを回収する計算をする
現代のビジネスや日常生活においても、根拠のない楽観的見通しに対する警告として広く使われます。計画することは重要ですが、確実でない前提に依存しすぎることの危険性を端的に示したことわざです。リスク管理の観点からも、「最悪の場合」を想定することの大切さを間接的に教えています。
使い方・例文
まだ契約も取れていないのに売り上げの使い道を話し合うのは、取らぬ狸の皮算用というものだ。
この用語をシェア
最終更新: