双子のパラドックスとは?
ふたごのぱらどっくす
「パラドックス」の用語まとめを見る双子のパラドックスとは、特殊相対性理論における時間の遅れ(時間の伸縮)を題材にした思考実験で、高速で旅をした双子が地球に残った双子より若く戻るという現象を扱います。
双子のパラドックスは、アインシュタインの特殊相対性理論が生み出す最も有名な思考実験の一つです。概要はこうです。双子のうち一人が宇宙船に乗り光速に近い速度で宇宙を旅し、もう一人は地球に留まります。旅をした双子が地球に帰還すると、地球に残った双子の方が歳をとっており、旅人は相対的に若い状態でいます。
「パラドックス」と呼ばれる理由は、「どちらから見ても相手が動いているように見えるのだから、お互いに相手が若いはず」という一見もっともな反論があるためです。しかしこれは誤りです。
解決の鍵は加速にあります。宇宙船に乗った双子は折り返しのために必ず加速・減速をする必要があり、この加速度を経験する点で二人は対称ではありません。一般相対性理論も踏まえると、加速を経験した旅人の経過時間の方が短くなることが計算で確認できます。
この効果は現実にも観測されています。
- 原子時計を乗せた飛行機実験(ハフェレ=キーティング実験)
- GPS衛星の時刻補正(相対論的効果を考慮しないと位置精度が大きくずれる)
- 素粒子ミューオンの寿命延長(高速で飛来するため観測される寿命が伸びる)
双子のパラドックスは、時間が普遍的な絶対量ではなく観測者の状態によって変わるという相対性理論の核心を鮮烈に示す例として広く知られています。
使い方・例文
SF小説や映画で「宇宙旅行から帰ったら地球では何十年も経っていた」という設定が登場しますが、これは双子のパラドックスを物語の題材にしたものです。
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