厭世観とは?
えんせいかん
厭世観とは、この世界や人生に価値を見出せず、世の中を否定的・悲観的にとらえる考え方のことです。
厭世観(えんせいかん)とは、現実の世界や人生に対して根本的な虚しさや無意味さを感じ、世の中全体を否定的にとらえる思想・感情的態度のことです。「ペシミズム(悲観主義)」と近い概念として用いられることが多く、世界や人生そのものを肯定できない心理的立場を指します。
厭世観は個人の一時的な落ち込みとは異なり、より根本的・哲学的な世界否定の態度を含みます。代表的な哲学者としてはアルトゥル・ショーペンハウアーが挙げられ、その著作『意志と表象としての世界』では、人間の欲望と苦しみの本質的なつながりから世界の悲観的な見方を体系化しました。
厭世観が生まれる背景には、以下のような要素が考えられます。
- 繰り返される挫折や喪失体験
- 社会の不条理・不公平への深い失望
- 実存的な問いに対する答えが見つからない状態
- 精神的な疲弊やうつ状態との重なり
文学・芸術の分野では、厭世観を主題にした作品が数多く生み出されており、太宰治の小説などが代表例として挙げられます。厭世観は単なる悲観ではなく、世界の本質を問う深い問いかけとしても評価されることがあります。
使い方・例文
「社会への深い失望から厭世観に陥った」「その小説家の作品には独特の厭世観が漂っている」のように、人物の思想や作品の雰囲気を表す際に使われます。
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