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原初的感情とは?

げんしょてきかんじょう

原初的感情とは、文化学習依存せず人間に生得的に備わっているとされる基本的な感情のことです。

原初的感情(げんしょてきかんじょう)とは、特定の文化や後天的な学習によらず、人間が生まれながらに持つとされる根源的な感情を指す概念です。進化心理学・感情心理学の文脈で使われます。

心理学者ポール・エクマンらの研究では、表情を手がかりとした跨文化研究を通じ、文化を超えて普遍的に認識される基本感情の存在が示されました。エクマンが提示した基本感情には喜び・悲しみ・怒り・恐怖・嫌悪・驚きが含まれます。これらは原初的感情の代表例と見なされています。

原初的感情が注目される背景には、感情の進化的起源への関心があります。生存や繁殖に関わる状況(捕食者の接近・仲間の喪失など)に対して迅速に反応するための仕組みとして、これらの感情が自然選択によって保存されてきたと考えられています。

一方、近年の感情研究では、感情は生物学的要因だけでなく文化・文脈・身体状態によっても大きく構成されるという「感情構成主義」の立場も有力となっており、原初的感情の「純粋な生得性」については議論が続いています。

いずれにせよ、原初的感情は人間の動機づけ・意思決定・対人関係の根底にある重要な心理的基盤として理解されています。

使い方・例文

暗い路地で突然人影が現れたときに覚える「恐怖」や、長い旅の末に家族と再会したときの「喜び」は、原初的感情の典型とされます。これらは特別な教育を受けなくても誰もが感じ、表情にも自然と現れます。

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