即身仏とは?
そくしんぶつ
即身仏とは、生きたまま土中などに入り瞑想・断食の末に入定した修行者のミイラ化した遺体のことです。
即身仏(そくしんぶつ)とは、修験者や僧侶が生きながらにして仏になることを目指し、極限の修行の末に入定(にゅうじょう)してミイラ化した遺体のことを指します。「即身成仏(そくしんじょうぶつ)」の思想を肉体的に体現しようとした信仰実践の結果とも言えます。
即身仏になる過程は段階的な断食と瞑想によって進められました。まず穀物・野菜を断ち、次第に木の実・樹皮・漆などを口にしながら身体を乾燥・保存しやすい状態に整えていきます。最終段階では地中の石室に入り、鈴を鳴らして生存を知らせながら瞑想を続け、鈴の音が止んだ時点で入定が完了したとみなされました。
日本では主に江戸時代に山形県庄内地方(出羽三山周辺)で複数の即身仏が確認されており、現在も湯殿山系の寺院(大日坊・注連寺・海向寺など)に安置・公開されています。これらは現存する即身仏として世界的にも珍しい事例です。
なお、明治時代に政府によって即身仏を作る行為(捨身)は禁止されました。現在安置されている即身仏はいずれもそれ以前のもので、宗教的文化財として保護されています。
使い方・例文
山形県の寺院を訪問した際に「即身仏を拝観する」という形で体験できる場所があり、テレビの歴史・文化番組でもたびたび取り上げられる、日本独自の宗教文化として紹介されます。
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