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千手観音とは?

せんじゅかんのん

千手観音とは、千本の手と慈悲の眼を持ち、あらゆる衆生を救済するとされる仏教の菩薩です。

千手観音(せんじゅかんのん)は、正式名称を「千手千眼観世音菩薩」といい、大乗仏教における代表的な菩薩のひとつです。「観音」とは「世の音を観る者」を意味し、衆生の苦しみの声に応じて救いをもたらす存在とされています。

千本の手それぞれに眼を持つとされる姿は、あらゆる方向・あらゆる存在に同時に慈悲を注ぐ能力を象徴しています。実際の仏像では、中心となる合掌の手に加えて40本の手が表現されることが多く、1本の手が25の世界を救うと解釈されることで「千手」の意味を成すとされます。

千手観音信仰はインドで生まれ、中国・朝鮮を経て日本に伝わり、奈良時代以降に広く普及しました。代表的な仏像としては、京都・三十三間堂(蓮華王院)の1,001体の千手観音立像が有名で、国宝・重要文化財に指定されています。また、東寺や奈良の唐招提寺にも著名な像が残ります。

千手観音は現世利益の仏として、病気平癒・厄除け・安産・縁結びなど幅広い御利益があるとされ、現代でも多くの人々の信仰を集めています。

使い方・例文

「千手観音のように手が欲しい」という表現は、多忙で同時にいくつもの作業をこなさなければならない状況を比喩的に表す際によく使われます。また、三十三間堂を訪れた際に「千手観音像を拝む」という形で宗教体験・観光の文脈でも登場します。

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