観世音菩薩とは?
かんぜおんぼさつ
観世音菩薩とは、あらゆる人々の苦しみの声を聞いて救いの手を差し伸べる大慈悲の菩薩で、日本でも観音様として広く信仰されています。
観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)は、梵語でアヴァローキテーシュヴァラ(Avalokiteśvara)といい、「世間の音声を観ずる者」を意味します。略して「観音菩薩」「観音様」とも呼ばれ、仏教において最も広く信仰される菩薩の一尊です。
観世音菩薩の本質は「大悲」にあります。苦しむすべての衆生の声を聞き、その状況に合わせてさまざまな姿(応化身)に変じて現れ、救済するとされます。『妙法蓮華経』の「観世音菩薩普門品」(観音経)には、火・水・剣・縄などあらゆる難から守護することが説かれています。
日本での信仰は多岐にわたり、主な形態として次のものがあります。
- 聖観音(最も基本的な形。一面二臂)
- 千手観音(千本の手で衆生を漏れなく救う)
- 十一面観音(十一の面をもち四方の衆生を見守る)
- 馬頭観音(憤怒形。畜生道の衆生を救い、農村では馬の守護として信仰)
- 如意輪観音・不空羂索観音など変化観音が多数存在
三十三観音霊場巡りに代表される巡礼文化は日本各地に根付いており、西国三十三所・坂東三十三所・秩父三十四所を合わせた「百観音巡礼」は著名な例です。浅草観音(浅草寺)や長谷観音(鎌倉・長谷寺)のように、地域の守り神として老若男女から親しまれる存在でもあります。
使い方・例文
「南無観世音菩薩」と唱えることで苦しみから救われるとされ、病気快癒・縁結び・子授けなど様々な願いを持つ参拝者が各地の観音堂を訪れます。
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