創作書とは?
そうさくしょ
創作書とは、書道の表現を芸術として捉え、文字の意味や伝統的な形式にとらわれず自由な造形美を追求する現代書道の一ジャンルです。
創作書(そうさくしょ)は、書道における芸術的な創作活動の総称で、古典の臨書や伝統的な書体の習得を基盤としつつも、作者の感性や個性を前面に押し出した作品制作を指します。「現代書」「前衛書」とも重なる概念で、20世紀以降に書道が純粋芸術として再評価される流れの中で広まりました。
創作書の特徴は次のような点にあります。
- 漢字・仮名・抽象的な造形など、素材や表現形式は多様
- 用紙のサイズ・素材・墨の濃淡・筆の種類を自由に選択する
- 文字としての可読性よりも視覚的な構成美や表現の深度を重視する場合がある
- 詩文・現代詩・自作の文章を作品の題材にすることも多い
日本では戦後に比田井天来や上田桑鳩の弟子たちが前衛書運動を起こし、書道を絵画や彫刻と並ぶ現代芸術として国際的に発信しました。一方で、文字の解読性を重視する立場との論争も続いており、「書は文字を書くものか、造形芸術か」という根本的な問いが創作書の核心にあります。現代では展覧会やギャラリーで広く発表される重要な芸術表現のひとつとなっています。
使い方・例文
書道家が現代詩の一節を大画仙紙に大筆で書き、墨の滲みや余白のバランスを計算した創作書作品は、国内外の現代アートの展覧会に出品されることがあります。
この用語をシェア
最終更新: