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刺繍音とは?

ししゅうおん

刺繍音とは、ある音から隣の音へ進んですぐ元の音に戻る非和声音で、旋律に装飾的な彩りを加える技法です。

刺繍音(ししゅうおん、英:neighboring tone / auxiliary note)とは、和声上の主要な音(和声音)から上または下に隣接する音へ一時的に動き、すぐに元の音へ戻る非和声音(non-chord tone)のことです。その動きが刺繍の針のように行って戻ってくることからこの名がつけられました。

上刺繍音と下刺繍音
刺繍音には2種類あります。

  • 上刺繍音:主要音から半音または全音上の音へ移動して戻る
  • 下刺繍音:主要音から半音または全音下の音へ移動して戻る
どちらも音楽的な解決感を持ち、旋律に自然な流れと装飾を与えます。

隣接する概念との違い
刺繍音は必ず同じ音に戻るのが特徴です。片方向にのみ動いて別の和声音へ向かう「経過音」とは区別されます。また、和声音からの跳躍後に非和声音を含む「倚音(いおん)」とも異なります。

バロック・古典・ロマン派のいずれの時代においても旋律線を豊かにする手段として多用され、声楽や器楽を問わず広く使われています。

使い方・例文

「ド→レ→ド」や「ミ→レ→ミ」のように同じ音で挟む短い動きが刺繍音の典型で、ピアノ曲の旋律やバイオリンのフレーズで「揺れる」ような表情を生み出す際に用いられます。

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