制裁回避とは?
せいさいかいひ
制裁回避とは、国際社会が特定の国・個人・組織に科した経済制裁を、迂回や偽装などの手段によって無効化しようとする行為のことです。
制裁回避とは、国連安全保障理事会の決議や特定国の法律に基づいて発動された経済制裁・金融制裁を、対象者が様々な方法で抜け道をつくり実質的に逃れようとする行為を指します。
代表的な手法としては次のものが挙げられます。
- 第三国経由の取引:制裁を科していない中立国を中継地点として物資や資金を流す
- ペーパーカンパニーの設立:実態のない法人を使って資産や取引の名義を隠す
- 偽旗船舶・航空機:船籍や登録地を偽って制裁対象国の貨物を輸送する
- 暗号資産の活用:追跡が困難な仮想通貨で決済し、金融制裁を迂回する
制裁回避は、武器の密輸、核・ミサイル開発資金の調達、独裁政権への資金供与といった深刻な安全保障問題に直結することがあり、各国の財務省・金融情報機関(FIU)や国連制裁委員会が監視・摘発にあたっています。
近年はロシアのウクライナ侵攻に伴う西側の対ロシア制裁を巡り、制裁回避スキームの発覚が相次ぎ、国際的な注目度が高まっています。コンプライアンスの観点からも、企業が知らずに回避の「抜け穴」を担ってしまうリスクが問題視されています。
使い方・例文
制裁対象国の企業が、制裁を科していない隣国に子会社を設立し、そこを通じて西側の半導体を購入・転送するケースは、制裁回避の典型的な事例です。
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