公式参拝とは?
こうしきさんぱい
公式参拝とは、国家公務員や政治家などが公的な立場であることを明示して神社・寺院を参拝することで、特に首相や閣僚による靖国神社参拝が社会的議論の的となっています。
公式参拝とは、国の行政機関に属する人物が、私人としてではなく公的な資格・立場を明示して神社や寺院を参拝する行為を指します。日本では首相や閣僚が靖国神社を「内閣総理大臣」「国務大臣」の肩書きで記帳し、公用車で訪問したり、公費で玉串料を支出したりする場合が典型例として挙げられます。
公式参拝が問題となる背景には、日本国憲法第20条が定める政教分離の原則があります。国家と宗教法人が組織的・財政的に結びつくことを禁じるこの原則に照らし、特定の宗教施設への公式な訪問が憲法違反にあたるかどうかが長年議論されてきました。最高裁判所はこれまで複数の関連訴訟で判断を示してきたものの、公式参拝そのものの合憲性について決定的な判決は出ていません。
また、靖国神社にはアジア太平洋戦争のA級戦犯が合祀されているため、中国・韓国など近隣諸国は首相や閣僚の参拝を歴史認識や外交問題として強く批判することが多く、参拝のたびに外交的摩擦が生じることがあります。
「公式参拝」か「私的参拝」かの区別は、記帳の肩書き・公用車の使用・玉串料の出所などが判断基準として議論されますが、明確な法的定義はなく、政治的・学術的な論争が続いています。
使い方・例文
「首相が終戦記念日に靖国神社を公式参拝したことで、外務省に近隣国から抗議の申し入れがあった。」
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