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傾城反魂香とは?

けいせいはんごんこう

傾城反魂香は、江戸時代の浄瑠璃・歌舞伎の演目で、絵師・土佐又平の悲話と不思議な香の力を描いた人情劇です。

「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」は、近松門左衛門が作った人形浄瑠璃の演目で、のちに歌舞伎にも取り入れられました。初演は江戸時代前期とされ、絵師・土佐又平(とさまたへい)をめぐる悲哀と奇跡の物語として知られています。

あらすじの中心となるのは「土佐又平内の場」です。絵の才能はあるものの吃音(どもり)のため人並みに意思を伝えられない絵師・又平と、その妻おとくの夫婦愛が描かれます。又平は師匠から「土佐」の名跡を継ぐことを願いますが叶わず、絶望した二人が石に別れの絵を描くと、その絵が石を突き抜けて反対側に現れるという奇跡が起こります。この奇跡によって又平は名跡を許される、という感動的な結末です。

「反魂香」とは死者の魂を呼び戻す伝説上の香のことで、演目のタイトルはもう一方の筋(遊女傾城と関係する物語)と組み合わさって付けられています。歌舞伎では又平を演じる場面が特に有名で、吃音を抱えながら懸命に言葉を絞り出す演技が見どころとなっています。

この演目は、障害を持ちながらも芸に命をかける職人の姿と、夫婦の強い絆を描いた作品として、現在も上演され続ける古典の名作です。

使い方・例文

歌舞伎公演のプログラムや伝統芸能の解説書で、「吃又(どもりのまた)」と通称されるこの場面が取り上げられることがあります。

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