個体群振動とは?
こたいぐんしんどう
個体群振動とは、生物の個体群サイズが時間とともに周期的に増減を繰り返す現象のことです。
個体群振動(population oscillation)は、生態学の分野で観察される現象で、ある種の個体数が一定のリズムで増減を繰り返すことを指します。単純な増減ではなく、増加と減少が交互に現れる周期性を持つ点が特徴です。
個体群振動が生じる代表的なメカニズムとして、捕食者と被食者の相互作用が挙げられます。ロトカ・ヴォルテラ方程式として知られる数学モデルがこの関係を記述しており、次のようなサイクルが成立します。
- 被食者(例:ウサギ)が増加する
- 餌が豊富になり捕食者(例:オオカミ)も増加する
- 捕食圧が高まり被食者が減少する
- 餌不足で捕食者も減少し、被食者が再び回復する
カナダのカンジキウサギとオオヤマネコの個体数変動は、約10年周期の振動として歴史的記録からも確認されており、個体群振動の実例として広く引用されます。
個体群振動は捕食関係のほか、寄生・競争・季節性なども要因となりえます。農業や漁業における個体群管理、害虫防除の戦略策定においても重要な概念です。
使い方・例文
害虫(アブラムシ)とその天敵(テントウムシ)の数が農地で交互に増減を繰り返す様子を観察・記録する際に、個体群振動という概念が使われます。
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