余情とは?
よじょう
余情とは、詩歌や文章を読み終えた後も心の中にじんわりと残る、言葉では言い尽くせない感動や趣のことです。
余情(よじょう)とは、詩歌・物語・音楽・絵画などの芸術において、作品が終わった後も受け手の心に残る余韻・感動・情趣のことをいいます。言葉や描写によって直接表現されていない部分に想像の余地があり、それが豊かな感動を生み出す概念です。
日本の文学・美学においては古くから重視されており、平安時代のもののあはれや中世の幽玄・有心(うしん)といった美意識とも深く結びついています。和歌の世界では余情こそが高い品格の証とされ、情景や感情を直接述べるより、景物(自然の風物)を通じて間接的に示すことで生まれるとされました。
余情が生まれる仕組みとして、
- 直接的な表現を避け、暗示・比喩・省略を多用する
- 景物と心情を重ねる「心景一致」の手法
- 音の響き・リズムが感情に働きかける
- 読み手の経験・記憶と共鳴する普遍的なテーマを扱う
俳句では松尾芭蕉が余情を重んじ、「蛙飛び込む水の音」の一句のように、静寂と音の対比で読後に広がる余白を生み出す技法を磨きました。現代においても文学・音楽・映画などで「여韻(よいん)が残る作品」として語られるものは、この余情を豊かに持つ作品です。
使い方・例文
詩を読み終えた後にしばらく胸の中に広がる静かな感動を「余情がある」と表現します。
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