会とは?
かい
会とは、弓道において弓を引き絞った状態を保ちながら狙いを定め、最も充実した状態を維持する局面のことで、射の核心ともいえる重要な段階です。
会(かい)は、弓道の「射法八節」のひとつです。射法八節とは弓道における一連の射の動作を八つの段階に分けたもので、会はその第六節にあたります。弓を引き絞り、頬骨・口の端・肩などの定まった位置に手が収まった状態を保ちながら、的を狙い続ける局面です。
会の特徴は、単なる静止ではなく「伸び合い」にあります。弓を引き絞った状態でさらに左右に張り続ける力(弓手と馬手の伸び合い)を保つことで、弦が最大限に張られ、離れ(矢を放つ動作)が自然に生まれる状態を作ります。この伸び合いを維持することが会の本質とされています。
会の長さ(保持する時間)については流派や指導者によって考え方が異なりますが、一般的には数秒間です。長すぎると体が疲れて崩れ、短すぎると的確な狙いが定まりません。弓道では「会は永遠の引き分け」とも表現され、力の均衡が保たれ続ける動的な静止状態であると理解されています。
精神面でも会は重要で、迷いや焦りが生じると体が固まったり早まって放ったりします。会の充実は心の充実とも連動しており、弓道が単なるスポーツを超えた修身の道として位置づけられる所以のひとつです。
使い方・例文
弓道の試合や審査で、選手が弓を引き絞ったまま静止し、目で的を捉えながら伸び合いを保つ場面が「会」にあたり、ここから離れへと自然に移行します。
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