伏水とは?
ふしみず
京都・伏見に湧く軟らかな地下水で、灘の「宮水」と並び日本酒醸造に適した名水として知られています。
伏水(ふしみず)とは、京都市伏見区一帯に湧き出る良質な地下水のことです。「伏見の水」が転じて「伏水」とも書かれ、古くから「名水」として知られてきました。現代では「伏見の名水」として観光資源にもなっており、伏見稲荷大社の周辺など各所に湧水スポットがあります。
伏水の特徴は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が少ない「軟水」であることです。この軟水は発酵をゆっくりと進める性質があるため、繊細でまろやかな味わいの日本酒造りに適しています。兵庫県・灘の仕込み水「宮水」が硬水で辛口の「灘の男酒」を生むのに対し、伏水を使った伏見の酒は「伏見の女酒」と呼ばれるほどやわらかく口当たりの良い酒質になることで知られています。
伏見は江戸時代から日本屈指の酒どころとして発展しており、月桂冠・黄桜・宝酒造などの大手酒造メーカーが今も伏見に本拠を置いています。これらの蔵元が良質な水を求めて伏見に集まった歴史が、伏見を「酒の町」にした大きな要因の一つです。
また、豊臣秀吉が伏見城を築いた際に城下町として整備されたことも、伏見の発展を後押ししました。現在も宇治川・濠川沿いの酒蔵街は観光スポットとして多くの人が訪れます。
使い方・例文
伏見の酒蔵めぐりをすると、軟水の伏水で仕込まれたやわらかな日本酒の飲み比べができ、「女酒」と称される繊細な味わいを体感できる。
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