件名標目とは?
けんめいひょうもく
件名標目とは、図書や資料の主題を統一された語句で表し、主題検索を可能にするための統制語彙です。
件名標目(けんめいひょうもく)とは、図書館において資料の内容・主題を表すために用いる統制された言葉(統制語)のことです。同じ概念を指す複数の表現を一つの標準形に統一することで、利用者が異なる呼び方でも確実に関連資料をまとめて検索できるようにする仕組みです。
例えば「がん」「悪性腫瘍」「癌」という表現はいずれも同じ疾患を指しますが、件名標目ではいずれか一つを正式な標目として採用し、他は参照記号で誘導します。これにより検索の網羅性と一貫性が保たれます。
件名標目の主な特徴は次の通りです。
- 統制語彙:使用できる語句はあらかじめ定められたリストに限定される
- 階層構造:上位概念・下位概念・関連概念の関係が明示される
- 参照機能:「〜を見よ」「〜をも見よ」などの参照で関連標目に誘導する
- 細目付加:地域・時代・形式などの細目を組み合わせ主題を詳細化できる
日本では国立国会図書館が整備する「国立国会図書館件名標目表(NDLSH)」が広く使われています。国際的にはアメリカ議会図書館の件名標目表(LCSH)が代表的です。デジタル化が進む現代でも、件名標目は図書館目録の品質を支える根幹技術として重要な役割を担っています。
使い方・例文
図書館のOPAC(蔵書検索)で「環境問題」と件名で検索すると、タイトルに「環境」という語が入っていなくても関連する資料がまとめてヒットするのは、件名標目が付与されているためです。
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