二国間条約とは?
にこくかんじょうやく
二国間条約とは、二つの国家が互いの権利・義務を定めるために締結する国際法上の合意文書です。
二国間条約(にこくかんじょうやく、bilateral treaty)とは、締約国が2か国のみからなる国際条約を指します。これに対し、3か国以上が参加するものは多国間条約(多数国間条約)と呼ばれます。二国間条約は国際法の基本的な法形式の一つで、国家間の権利・義務・協力関係を法的に確立する手段として用いられます。
二国間条約が締結される分野は非常に広範で、代表的なものとして次のようなものがあります。
- 友好・通商・航海条約:貿易・渡航・在留に関するルールを定める
- 租税条約:二重課税の回避と脱税防止を目的とする
- 犯罪人引渡し条約:刑事事件の容疑者を相互に引き渡すための手続きを規定
- 社会保障協定:年金・医療保険の二重加入を解消する
- 安全保障・同盟条約:軍事的な相互援助義務を規定する
二国間条約は多国間条約に比べ、交渉が2か国間で完結するため交渉・締結・改定が比較的容易です。一方で、多くの国との間に別々の条約を結ぶ必要があり、その管理は煩雑になります。日本は多くの国と租税条約・投資協定・社会保障協定などの二国間条約を締結しており、その総数は数百件にのぼります。
条約の発効には国内法上の批准手続き(国会承認など)が必要な場合が多く、国際的な権利・義務を国内法に取り込む重要な手続きも伴います。
使い方・例文
「日本とドイツの間に結ばれた租税条約は代表的な二国間条約のひとつで、両国で働く人が同じ所得に重複して税金を課されないよう調整しています。」
この用語をシェア
最終更新: