不良債権とは?
ふりょうさいけん
不良債権とは、債務者の経営悪化などにより回収が困難または不能となった貸出金や債権のことで、金融機関の経営を圧迫する問題のひとつです。
不良債権とは、金融機関(銀行・信用金庫など)が企業や個人に貸し出した資金のうち、債務者の倒産・経営悪化・返済能力の低下などにより、元本や利息の回収が困難または不能となった貸出金・債権を指します。英語では「Non-Performing Loan(NPL)」とも呼ばれます。
不良債権の分類は各国の金融当局によって定められており、日本では金融庁の自己査定基準に基づき、債権を以下のように区分します。
- 正常債権――回収に問題がない通常の貸出
- 要注意債権――元本・利息の一部が延滞または条件緩和されているもの
- 危険債権――債務者が経営破綻に陥っている、または実質破綻と判断されるもの
- 破産更生債権等――回収不能が確実なもの
不良債権が増加すると、金融機関は収益の悪化・自己資本の毀損・貸し渋りの拡大など深刻な影響を受け、経済全体の信用収縮を招くことがあります。日本では1990年代のバブル崩壊後に不良債権問題が深刻化し、多くの金融機関が経営危機に陥った歴史があります。
対処策としては、貸倒引当金の積み増し・債権売却・企業再生支援・公的資金注入などが行われます。不良債権比率は金融機関の健全性を測る重要な指標のひとつとされています。
使い方・例文
バブル崩壊後の日本では多くの企業が倒産し、銀行が抱える不良債権が膨らんだため、貸し渋りが広がり中小企業の資金調達が困難になりました。
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