三椏とは?
みつまた
ジンチョウゲ科の落葉低木で、樹皮の繊維が和紙の原料として古くから重宝され、日本の伝統的な紙文化を支えてきた植物です。
三椏(みつまた)は、ジンチョウゲ科ミツマタ属に分類される落葉低木で、学名はEdgeworthia chrysanthaです。名前の由来は、枝が必ず三つに分かれて伸びる独特の樹形にあります。中国・ヒマラヤ原産で、日本へは室町時代ごろに渡来したと伝えられています。
三椏の最大の特徴は、樹皮の内側の靭皮繊維が和紙の原料として非常に優れている点です。繊維が細く均一で柔らかいため、薄くてしなやかで光沢のある紙が作れます。江戸時代以降、コウゾ・ガンピと並ぶ三大和紙原料のひとつとして広く栽培されるようになりました。
現代では日本銀行券(お札)の用紙原料のひとつとしても使われており、その独特の風合いが偽造防止にも役立っています。高知県・島根県・徳島県などが主産地として知られています。
春先に葉より先に黄色い小花を密集させて咲かせるため、観賞植物としても人気があります。花は下向きに垂れ下がり、甘い香りを放つのも特徴のひとつです。
使い方・例文
和紙や紙幣の製造工程を解説するとき、三椏はコウゾとともに原料植物の代表例として紹介されます。
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