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万筋とは?

まんすじ

万筋とは、江戸小紋の一種で、極細の縞を布地に無数に並べた精緻な縞文様のことです。

万筋(まんすじ)とは、江戸小紋の伝統的な文様のひとつで、極めて細い縦縞を布地全面に均一に並べた縞文様です。「万本の筋」を意味するその名の通り、肉眼では縞の1本1本を識別しにくいほどの精細さが特徴で、遠目には無地に見えることもあります。

万筋は江戸時代型染め技術の粋を集めた文様であり、伊勢型紙を使った小紋染めの技法で作られます。型紙に彫られた縞の細さと均一さが職人の技量を示すもので、縞の間隔が狭いほど高度な技術を要します。江戸時代の武士の裃(かみしも)に用いられた格式ある文様としても知られ、各藩がそれぞれ独自の小紋柄を持っていたことから「お召し十徳」とも呼ばれる格調があります。

万筋の特徴をまとめると次の通りです。

  • 縞の細さと均一さが品質の指標となる
  • 型紙の技術・染色の精度・布の目が三位一体で仕上がりを左右する
  • 色は藍・黒・鼠色などの落ち着いた色調が伝統的
  • 礼装から普段着まで幅広く用いられる汎用性の高い文様

現代では着物の世界において万筋は「粋」の象徴として根強い人気を持ち、江戸小紋の中でも特に格調高い文様のひとつとして位置付けられています。また伊勢型紙職人の技術保存という観点からも重要な文様です。

使い方・例文

「その紺色の着物は万筋の江戸小紋で、近くで見ると細い縞が美しく、遠目には無地のように見える上品な一枚です」のように、着物の文様解説や和装の場面で使われます。

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