本文へスキップ

一の宮とは?

いちのみや

一の宮とは、その地域で最も社格が高いとされ、国司が最初に参拝する習わしのあった神社のことです。

一の宮(いちのみや)とは、ある国(令制国)の中で最も社格が高いとみなされ、国司朝廷から派遣された地方長官)が着任後に最初に参拝すべき神社として慣習的に定められた社を指します。平安時代中期から鎌倉時代かけて制度が形成されたとされ、「一之宮」「一宮」とも表記します。

社格の決め方は、朝廷による正式な法令ではなく、地域の信仰・神社の勢力・国司との関係などによって慣習的に決まったため、同じ国に複数の神社が「一の宮」を名乗る例も少なくありません。現在、全国には約100社以上が一の宮を称しており、名称の根拠は中世文書や地誌に求められます。

著名な一の宮の例としては次のものが挙げられます。

  • 伊勢国:椿大神社(三重県)
  • 武蔵国:氷川神社(埼玉県さいたま市)
  • 尾張国:真清田神社(愛知県一宮市)
  • 出雲国:出雲大社(島根県)
  • 土佐国:土佐神社(高知県)

明治の社格制度(国幣社・府県社など)では「一の宮」は公式に用いられませんでしたが、近年は「全国一の宮会」が組織され、御朱印や巡拝ルートが整備されるなど、全国の巡礼・参拝文化の中で再び注目を集めています。

使い方・例文

愛知県一宮市はかつての尾張国の一の宮である真清田神社の門前町として発展した都市で、市名そのものが「一の宮」に由来しています。神社巡礼の文脈でも「全国一の宮巡り」として各地の一の宮を参拝する旅が人気です。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語