ワラント債とは?
わらんとさい
ワラント債とは、一定期間内に決められた価格で株式を購入できる権利(ワラント)が付いた社債で、投資家にとって債券と株式の両面の特性を持つ金融商品です。
ワラント債(Warrant Bond)は、正式には「新株引受権付社債」とも呼ばれ、発行企業の株式をあらかじめ定められた価格(行使価格)で購入できる権利(新株引受権=ワラント)が社債に付属した有価証券です。
通常の社債は満期に元本と利息が返済されるだけですが、ワラント債には株式への転換オプションが付いているため、投資家は株価の上昇局面で大きなリターンを得られる可能性があります。一方、企業側にとっては通常の社債より低い利率で資金調達できるメリットがあります。
ワラント債の構造上の特徴として以下が挙げられます。
- 債券部分とワラント部分が分離可能な「分離型」と、分離できない「非分離型」がある
- 分離型では、ワラント部分だけを別途売買することができる
- 行使価格は発行時に決定され、権利行使期間が設けられている
- 株価が行使価格を上回れば権利行使が有利、下回れば権利を放棄して利息収入のみを享受する
日本では1980年代後半のバブル期に企業の資金調達手段として大量に発行されました。バブル崩壊後は株価下落で多くのワラントが無価値になり、その後は発行件数が大幅に減少しました。現代ではMSワラント(Moving Strike Warrant、行使価格が変動する型)が増資手段として議論されることがあり、発行企業の株価希薄化リスクとして投資家の注目を集めることがあります。
使い方・例文
企業が「普通社債より利率を低く抑えながら資金調達したい」場合に、投資家への見返りとして株式購入権を付与する形でワラント債が発行されることがあります。
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