ワクチンヘジタンシーとは?
わくちんへじたんしー
ワクチンヘジタンシーとは、ワクチンが利用できる状況にあるにもかかわらず、接種を躊躇・拒否・遅延しようとする心理的傾向や態度のことです。
ワクチンヘジタンシー(Vaccine Hesitancy)は、世界保健機関(WHO)が「グローバルヘルスへの10大脅威」の一つに挙げた概念で、ワクチンが入手可能な状況でも接種を躊躇・拒否・先延ばしにする傾向を指します。単純な「反ワクチン」とは異なり、迷いや不信感が混在した連続的な態度として捉えられています。
ヘジタンシーを生じさせる要因はWHOの「3Cモデル」で整理されています。
- Confidence(信頼の欠如):ワクチンの安全性・有効性や医療機関・政府への不信
- Complacency(自己安心):感染症リスクを低く見積もり「自分には必要ない」と思う心理
- Convenience(利便性の障壁):接種場所・時間・費用・情報へのアクセスの難しさ
新型コロナウイルスのパンデミック以降、SNSを通じたワクチンに関する誤情報(インフォデミック)が急速に拡散し、接種率に影響を与えたことで世界的に注目されました。歴史的にみても、副反応報道をきっかけとした接種率急落の事例は各国で見られます。
対策としては、信頼できる医療者による対話・傾聴、透明性の高いリスクコミュニケーション、アクセス改善(職場接種・出張接種など)が有効とされており、「正確な情報提供」と「接種しやすい環境整備」の両輪が求められます。
使い方・例文
「ワクチンヘジタンシーが高い集団では、感染症の流行時に集団免疫が形成されにくいという課題がある」という文脈で使われます。
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