ローカルノ条約とは?
ろーかるのじょうやく
ローカルノ条約とは、1925年にスイスのロカルノで締結された一連の国際条約で、第一次世界大戦後のヨーロッパにおける国境保障と安全保障体制を整えた協定です。
ローカルノ条約(ロカルノ条約)は、1925年10月にスイスのロカルノで交渉され、同年12月にロンドンで正式署名された複数の条約・協定の総称です。主要な参加国はドイツ・フランス・ベルギー・イギリス・イタリアで、チェコスロバキアおよびポーランドとの仲裁条約も含まれます。
最も重要な成果はライン保障条約です。ドイツ・フランス・ベルギー間の西部国境(ヴェルサイユ条約で定められたライン川以西の非武装地帯)を相互に保障し、イギリスとイタリアがその保証国となりました。これにより第一次世界大戦後に緊張していたフランス=ドイツ間の関係が劇的に改善されました。
ローカルノ条約の意義は以下の点にあります。
- ドイツが主体的に西部国境を承認し、国際社会への復帰を果たした
- 翌1926年にドイツが国際連盟に加入するための政治的環境が整った
- 「ロカルノの精神」と呼ばれるヨーロッパ協調の気運を高め、1920年代後半の相対的安定期(「黄金の20年代」)を生み出した
ただし、条約はドイツの東部国境(ポーランド・チェコスロバキアとの境界)については保障を与えなかった点で限界があり、後のナチス・ドイツによる東方拡張の余地を残したとも指摘されています。
使い方・例文
第一次大戦後の国際秩序やヴェルサイユ体制を学ぶ文脈で登場します。「ローカルノ条約でドイツは国際社会に復帰した」という形で、戦間期のヨーロッパ外交史の重要転換点として引用されます。
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