ロザリン・ヤロウとは?
ろざりんやろう
ロザリン・ヤロウは、ホルモンなどの微量物質を高精度で測定する「ラジオイムノアッセイ(RIA)」を開発したアメリカの医学物理学者で、1977年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
ロザリン・ヤロウ(Rosalyn Yalow、1921年〜2011年)は、アメリカのニューヨーク出身の医学物理学者です。イリノイ大学で物理学の博士号を取得し、ブロンクス退役軍人病院の核医学部門で長年にわたり研究を行いました。
ヤロウの最大の業績は、内科医のソロモン・バーソンとともに開発したラジオイムノアッセイ(RIA:Radioimmunoassay)です。これは放射性同位体で標識した抗原と抗体の競合反応を利用して、血液中のインスリンなどのホルモンや薬物を非常に微量(ナノグラム単位以下)まで高精度に定量できる技術です。
それ以前はホルモンの血中濃度を正確に測定する手段がほとんどなく、糖尿病の病態解明も困難でした。RIAの登場により、インスリン分泌異常の詳細な解析が可能となり、内分泌学全般の発展に貢献しました。その後RIAは、肝炎ウイルスの検出、血液製剤の安全確認、薬物動態解析など、医療・製薬の幅広い分野に応用されています。
1977年、この業績によりノーベル生理学・医学賞を受賞しました(共同研究者のバーソンはすでに死去していたため授与対象外)。ヤロウは理工系分野で博士号を取得した初期の女性科学者の一人であり、女性の科学参加を長年にわたって励ます存在でもありました。
使い方・例文
病院の内分泌検査でホルモン値を血液検査で調べるとき、その技術の礎を作った人物としてヤロウが医学史の文脈で紹介されます。
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