ルース・リン・ベネディクトとは?
ひでき
ルース・ベネディクトは、20世紀アメリカを代表する文化人類学者で、文化と人格の関係を探求し、比較文化研究の基礎を築いた人物です。
ルース・フルトン・ベネディクト(Ruth Fulton Benedict、1887〜1948年)は、アメリカの文化人類学者です。ニューヨーク生まれで、ヴァッサー大学を卒業後、コロンビア大学でフランツ・ボアズに師事して人類学を専攻しました。
彼女の代表作『文化の型』(Patterns of Culture、1934年)は、異なる文化には固有のパターン(型)があり、個人の人格形成はその文化的文脈によって大きく規定されると論じた先駆的な著作です。アポロ型・ディオニュソス型という対照的な文化類型を提示し、文化相対主義の普及に貢献しました。
第二次世界大戦中はアメリカ政府の依頼を受け、日本文化の分析に取り組みました。その成果が戦後に刊行された『菊と刀』(The Chrysanthemum and the Sword、1946年)です。この書は「恥の文化」と「罪の文化」という概念を用いて日本社会の特質を論じたもので、日本でも広く読まれ、今日でも文化論の古典として参照されています。
ベネディクトは女性研究者が少なかった時代に第一線で活躍し、1947年にはアメリカ人類学会の会長に就任しました。彼女の研究は文化と個人の関係という普遍的なテーマを扱い、後世の人類学・社会学・比較文化論に多大な影響を与えています。
使い方・例文
日本文化を語る文脈で「菊と刀」の著者として紹介される場面が最も多く、「恥の文化」という概念はベネディクトの代名詞になっています。
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