ルシオ・フォンタナとは?
るちおふぉんたな
ルシオ・フォンタナ(1899〜1968年)は、キャンバスを切り裂く「空間主義」で知られるアルゼンチン出身のイタリア人現代美術家で、20世紀美術に革命的な問いを投げかけた芸術家です。
ルシオ・フォンタナ(Lucio Fontana)は、20世紀を代表する前衛芸術家のひとりで、1899年にアルゼンチンのロザリオで生まれ、1968年にイタリアで没しました。イタリアとアルゼンチンを行き来して活動し、両国の現代美術界に大きな影響を与えました。
フォンタナは1947年に「空間主義(スパツィアリズモ)」を提唱しました。これは絵画を平面的なイリュージョン(幻想)として描くのではなく、絵画自体を「実際の空間」として扱うという思想です。その実践として彼が行った最も有名な行為が、白いキャンバスにカッターやナイフで一本ないし複数の切れ目を入れる「タリ(Tagli:切ること)」シリーズです。
この一見破壊的な行為は、キャンバスの向こう側にある「無限の空間」を開示するという意図に基づいており、絵画の概念そのものを拡張しようとするものでした。単なるスキャンダル的な行為ではなく、深い哲学的背景を持つ芸術表現として評価されています。
フォンタナの仕事は、ミニマリズム・コンセプチュアルアート・インスタレーションアートなど、後続する数多くの美術動向に先鞭をつけました。現在、作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)をはじめ世界各地の主要美術館に収蔵されています。
使い方・例文
現代アートの入門書や20世紀美術史の講義で「キャンバスを切り裂いた芸術家」として紹介されます。オークションでも高額落札が続き、現代美術の市場ニュースに登場することもあります。
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