ルイ=フェルディナン・セリーヌとは?
るいふぇるでぃなんせりーぬ
ルイ=フェルディナン・セリーヌとは、20世紀フランスの小説家で、口語体の革新的な文体と暗鬱な人間観で知られる作家です。
ルイ=フェルディナン・セリーヌ(Louis-Ferdinand Céline、1894〜1961年)は、フランスの小説家・医師であり、20世紀文学において最も衝撃的な文体革新をもたらした作家の一人として評価されています。本名はルイ=フェルディナン・デトゥーシュといい、ペンネームは祖母の名に由来します。
医師として勤務するかたわら書いた処女作『夜の果ての旅』(1932年)は、第一次世界大戦・植民地アフリカ・アメリカ・パリの底辺を舞台に、人間社会の腐敗と虚無を描き切り、一躍文壇の注目を集めました。続く『なしくずしの死』(1936年)とともに、従来の格調ある文学フランス語を捨て、スラング・省略・感嘆符・三点リーダーを多用した口語的な文体で書かれた本作は、後世の作家に多大な影響を与えました。
一方で第二次世界大戦中に発表した一連の反ユダヤ主義的パンフレットが強い批判を受け、戦後は逃亡・投獄・追放の苦境を経験します。晩年にはフランスに帰国し、『城から城へ』などの三部作を発表しました。その文学的功績と政治的行動の評価は現在も論争を呼んでいます。
セリーヌが切り開いた口語体の流れは、後のアメリカ文学やサミュエル・ベケットにも影響を与えたとされ、現代文学史において欠かせない存在です。
使い方・例文
文学論や20世紀フランス文学の授業では、セリーヌの文体革新が「ストリーム・オブ・コンシャスネス」と並ぶ叙述実験として取り上げられます。
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