リーゼ・マイトナーとは?
りーぜ・まいとなー
リーゼ・マイトナーとは、20世紀前半に活躍したオーストリア出身の物理学者で、核分裂の理論的解明に貢献したことで知られる女性科学者です。
リーゼ・マイトナー(Lise Meitner、1878〜1968年)は、オーストリア・ウィーン生まれの物理学者で、放射能・核物理学の分野で20世紀を代表する業績を残した女性科学者です。
生涯と研究歴
マイトナーはウィーン大学で物理学を学び、1907年からドイツ・ベルリンで化学者オットー・ハーンと長年にわたる共同研究を行いました。放射性元素の研究を続ける中で、プロトアクチニウム(元素番号91)の発見にも貢献しています。ユダヤ系であったマイトナーは、1938年のナチス・ドイツによるオーストリア併合を機にスウェーデンへ亡命しました。
核分裂の理論的解明
マイトナーの最大の業績は、ウランに中性子を照射した際に生じる現象を「核分裂(nuclear fission)」として理論的に解明したことです。1939年、亡命先のスウェーデンで甥のオットー・フリッシュとともに、ハーンらの実験結果を核分裂として説明した論文を発表しました。この発見は後の原子力エネルギー・核兵器開発の科学的基礎となりました。
ノーベル賞と評価の問題
1944年のノーベル化学賞はオットー・ハーンのみに授与され、マイトナーは受賞から除外されました。この決定は後世において科学史上の重大な不公正として広く議論されています。マイトナーの業績を称え、元素番号109の元素は「マイトネリウム(Mt)」と命名されています。
使い方・例文
核分裂の原理はマイトナーの理論的説明なしには確立されなかったとされており、原子力発電所が発電する仕組みの根幹にマイトナーの研究があります。
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