ラ・ロトンダとは?
ら・ろとんだ
ラ・ロトンダとは、イタリアのヴィチェンツァ近郊に建つ16世紀の円形ヴィラで、建築家アンドレア・パッラーディオが設計した近代建築に多大な影響を与えた傑作です。
ラ・ロトンダ(La Rotonda)は、正式名称を「ヴィラ・アルメリコ・カプラ」といい、イタリア北東部ヴェネト州ヴィチェンツァ郊外の丘の上に建つルネサンス期の別荘建築です。建築家アンドレア・パッラーディオが1567年頃に設計し、後にヴィンチェンツォ・スカモッツィが完成させました。
ラ・ロトンダの最大の特徴は、完全な対称性と純粋な幾何学的形態にあります。正方形の平面を持ち、四方すべての面に同一の古代神殿風ポルティコ(列柱玄関)が設けられており、どの方向から見ても同じ外観を持ちます。中央には円形ドームの広間(ロトンダ)が置かれ、全体が上下・左右・前後すべてで対称となる比類のない構成です。
この建物がもたらした影響は計り知れません。
- イギリスのチズウィック・ハウスやマーレヴェレン城など多数の建物がラ・ロトンダを模倣
- アメリカ独立後に流行したネオクラシシズム建築、例えばトーマス・ジェファーソンが設計したモンティチェロにも影響
- パッラーディオ建築の理念を伝える著作「建築四書」とともに、後世の建築家の必読書的存在に
1994年にはパッラーディオ建築群としてユネスコの世界遺産に登録されています。ルネサンスの建築美と古代ローマへの敬意を体現した傑作として、今日も世界中の建築家・研究者が訪れる聖地となっています。
使い方・例文
建築史の授業やパッラーディアニズムを扱う書籍で、ラ・ロトンダは「対称性と幾何学美の極致」として必ず取り上げられる代表的な建物です。
この用語をシェア
最終更新: