ラムセス3世とは?
らむせすさんせい
ラムセス3世とは、古代エジプト第20王朝の最も著名なファラオで、海の民の大規模な侵攻をはじめとする外敵からエジプトを守り抜いた人物です。
ラムセス3世(Ramesses III、在位:紀元前1186〜1155年頃)は、古代エジプト第20王朝の第2代ファラオであり、新王国時代最後の偉大な支配者と評されます。先代の偉大な征服者ラムセス2世にならい「ラムセス大王」とも呼ばれました。
彼の治世における最大の功績は、「海の民」と呼ばれる謎の侵略者集団を三度にわたって撃退したことです。海の民は地中海東部の広範な地域を席巻し、ヒッタイト帝国を滅亡させるなど当時の超大国を次々と崩壊させていましたが、ラムセス3世はこれを陸と海の両面作戦で食い止めました。この戦いの様子はルクソール近郊のメディネト・ハブ神殿に詳細なレリーフとして刻まれており、古代史の重要な資料となっています。
また、リビア人の侵攻も二度退け、エジプトの領土と安定を維持しました。国内では大規模な神殿建設を行い、カルナック神殿への寄進も記録されています。
しかし晩年は「ハーレム陰謀事件」として知られる暗殺計画に巻き込まれました。近年のミイラ分析から、喉を切られた痕跡が発見され、陰謀が実際に実行されたとする説も有力です。エジプトを外敵から守りながらも、内部の権力闘争によって命を落とした悲劇的な側面も持ちます。
使い方・例文
古代エジプト史や「海の民」の謎を扱う文脈でラムセス3世の名前が登場し、メディネト・ハブ神殿の壁画とともに語られることが多いです。
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