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ラスティケーションとは?

らすてぃけーしょん

ラスティケーションとは、石材の表面を粗く仕上げたり溝を彫ったりして重厚感を演出する建築の外壁装飾技法です。

ラスティケーション(rustication)とは、建築において石材の表面を意図的に粗く仕上げたり、石と石の間に深い目地を設けたりすることで、重厚感・力強さ・素朴な美しさを表現する外壁装飾の技法です。

この技法はルネサンス期のイタリアで特に発展し、フィレンツェのパラッツォ・メディチ(メディチ邸)などに代表的な例が見られます。石材の種類や加工方法によって仕上がりの表情が異なり、大きく以下のような種類があります。

  • 荒石積み(ラフ・ラスティケーション):石の表面を割ったまま粗く残した仕上げ
  • 溝付き(グルーヴド・ラスティケーション):石の継ぎ目に幅広の溝を切り込む仕上げ
  • くし引き(コーム・ラスティケーション):表面をくし状の工具で引いて縞模様を作る仕上げ
  • ダイアモンドポイント:石面を菱形のピラミッド状に突出させた仕上げ

主に建物の1階部分や基壇部分に用いられ、上階の滑らかな仕上げとの対比によって建物全体に安定感と格調を与えます。近世以降もヨーロッパ各地の宮殿・公共建築・銀行建築に広く採用され、現代の建築でも古典的な重厚感を演出する手法として継承されています。

使い方・例文

イタリア・フィレンツェのピッティ宮殿の外壁では、1階から3階まで大きな粗石を積み上げたラスティケーションが施されており、建物全体に威圧的な力強さを与えています。

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