ラウル・ルイスとは?
らうるるいす
ラウル・ルイスとは、チリ出身の映画監督であり、幻想的・実験的な映像表現と独自の物語構造で知られる20世紀を代表する作家映画の旗手です。
ラウル・ルイス(Raúl Ruiz、1941〜2011年)は、チリ出身の映画監督・脚本家です。1973年のピノチェト軍事クーデターにより祖国を追われ、以後はフランスを拠点に活動を続けました。生涯に100本以上の長編映画を制作したことで知られる、驚異的な多作の作家です。
ルイスの映画は、現実と夢・幻想の境界を意図的に曖昧にする独特のスタイルが特徴です。通常の因果関係や線形的な物語構造を解体し、夢のような論理で語り進む叙述は「ポリセントリックな映画」と評されることもあります。理論書『映画の詩学』も著し、その映画哲学を体系化しました。
主な作品には以下のものがあります。
- 『仮説の映画館』(1978年)
- 『三つの王冠をかぶった水夫』(1983年)
- 『プルーストの見つけた時間を求めて』(1999年)
- 『ミステリーズ』(2003年)
晩年まで旺盛に制作を続け、チリとフランスの双方で高く評価されています。映画史においては、欧州の知的・芸術的映画運動と南米の物語伝統を独自に融合させた先駆者として位置づけられています。
使い方・例文
映画研究や批評の文脈で、叙述の解体や幻想映画の手法を論じる際にルイスの作品が引用されます。
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