ライン渓谷中流上部とは?
らいんけいこくちゅうりゅうじょうぶ
ライン渓谷中流上部とは、ドイツ西部を流れるライン川の中流域に広がる渓谷地帯で、ユネスコ世界文化遺産に登録された景勝地です。
ライン渓谷中流上部(Upper Middle Rhine Valley)は、ドイツのビンゲン(Bingen)からコブレンツ(Koblenz)にかけての約65kmにわたるライン川の渓谷区間を指し、2002年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。
この地域は、侵食によって形成された急峻な岩壁と川沿いに階段状に広がるブドウ畑、中世に建てられた無数の古城・砦、歴史的な集落が調和した景観で知られています。川岸にはリューデスハイム、ザンクト・ゴアルスハウゼン、バッハラッハなど中世の街並みを残す町が点在します。
この渓谷が重要な理由は複数あります。
- ライン川は古代ローマ時代から中世にかけてヨーロッパ内陸交通の大動脈であり、通行税を徴収する目的で多数の城が建てられた
- 急斜面のブドウ畑ではリースリングをはじめとする高品質なワインが生産されており、ライン川沿いのワイン産地として国際的に名高い
- 19世紀のロマン主義運動において「ライン幻想」として芸術家・文学者を強く引きつけ、ドイツのアイデンティティ形成に影響した
ローレライの伝説(美しい岩の上で歌う妖精が船乗りを惑わすという民話)の舞台もこの渓谷区間にあり、ハインリヒ・ハイネの詩でも有名です。クルーズ船や鉄道での観光が盛んで、毎年多くの観光客が訪れます。
使い方・例文
ライン渓谷中流上部は、世界遺産の景勝地としてライン川クルーズ観光や古城ホテル巡りのコースとして案内されることが多い地域です。
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