ライヒェンバッハとは?
らいへんばっは
ライヒェンバッハとは、20世紀ドイツ・アメリカの哲学者であり、確率論的因果論や科学的経験主義を発展させた論理経験主義の代表的思想家です。
ハンス・ライヒェンバッハ(Hans Reichenbach、1891〜1953年)は、ドイツのハンブルク生まれの哲学者・論理学者で、ベルリン大学やトルコ・イスタンブール大学を経て、ナチス政権を逃れてアメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)教授として晩年を過ごしました。
ライヒェンバッハは「ウィーン学団」と並ぶ論理経験主義の代表として「ベルリン学派」を主導し、科学哲学の発展に多大な貢献をしました。彼の思想の特徴は次のとおりです。
- 確率的因果関係の理論化:因果関係を決定論的ではなく確率論的に捉え、「スクリーニング・オフ」の概念など現代の確率的因果推論の先駆けとなった
- 帰納法の確率的正当化:ヒュームの帰納法問題に対し、確率的推論による実用的な正当化を試みた
- 時間の方向性(時間の矢)の哲学的分析:熱力学的エントロピーと因果関係から時間の非対称性を説明しようとした主著『時間の方向』(1956年、遺著)
- 量子力学の哲学的解釈への貢献
ライヒェンバッハはアルバート・アインシュタインとの交友でも知られ、相対性理論の哲学的含意を分析した著作も残しています。彼の科学哲学・因果推論に関する研究は現代の統計学・機械学習・計量経済学における因果推論研究にも直接的な影響を与え続けています。
使い方・例文
現代の因果推論や「時間の矢」に関する哲学的議論を調べると、ライヒェンバッハの名前と彼の確率的因果論が出発点として言及されることがあります。
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