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ライナス・ポーリングの師クリストファー・インゴールドとは?

くりすとふぁーいんごーるど

クリストファー・インゴールドは、有機化学における電子論を体系化し、現代有機化学の理論的基盤を作ったイギリスの化学者です。

クリストファー・ケルク・インゴールド(Christopher Kelk Ingold、1893〜1970年)は、イギリスの有機化学者です。ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(UCL)で長年研究・教育活動を行い、20世紀の有機化学理論の形成に決定的な役割を果たしました。

インゴールドの最大の業績は、有機化学反応を電子の動きで説明する「電子論的有機化学」の体系化です。誘起効果・共鳴効果・求核剤・求電子剤といった概念を整理し、反応機構を体系的に理解するための枠組みを構築しました。特にSN1・SN2反応(求核置換反応)の分類と機構の解明は、今日の有機化学教科書の根幹をなしています。

また、ロバート・カーン、ウラジーミル・プレローグとともに、有機化合物の立体配置を表すCahn–Ingold–Prelog順位則(CIP則)を考案しました。この命名規則は、鏡像異性体(R体・S体)を明確に区別するための国際標準として現在も使われています。

インゴールドとライナス・ポーリングは同時代の化学者として共鳴理論をめぐって論争を繰り広げた関係でもあり、互いの研究が有機化学の理論発展を促しました。インゴールドの著書『有機化学における構造と機構』は現代有機化学の古典的テキストとして位置づけられています。

使い方・例文

有機化学を学ぶ際に「CIP則でR/S配置を決める」場面や、求核置換反応のSN1・SN2機構を学ぶ場面で、その体系を確立した人物としてインゴールドの名が登場します。

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