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ヨセフ2世とは?

よぜふにせい

ヨセフ2世は、18世紀のハプスブルク君主で、啓蒙思想に基づく大胆な改革を推進した「啓蒙専制君主」の代表的人物として知られています。

ヨセフ2世(Joseph II、1741〜1790年)は、神聖ローマ帝国皇帝およびオーストリア大公として1765年から統治したハプスブルク家の君主です。母マリア・テレジアと共同統治した後、単独で統治を行い、啓蒙専制主義を体現した改革者として歴史に名を残しています。

彼の改革は多岐にわたります。

  • 農奴制の廃止:農民を領主の直接支配から解放し、人格的な自由を認める勅令を発した。
  • 宗教的寛容令の発布:カトリックへの強制改宗を廃止し、プロテスタントやユダヤ教徒にも一定の信仰の自由を認めた。
  • 教会権力の制限:修道院を大幅に削減し、宗教権力を国家権力のもとに置く政教分離政策を推進した。
  • 法制度の近代化:拷問の廃止や刑罰の合理化など司法改革を断行した。

しかし、急進的すぎる改革は貴族・聖職者・保守的な民衆の強い反発を招き、晩年には多くの改革を自ら撤回せざるを得ませんでした。それでも彼の試みはヨーロッパ啓蒙思想の政治的実践として、後世の社会改革に大きな影響を与えました。「人民のための、しかし人民なしの改革」という言葉はヨセフ2世の限界と理念をよく表現しています。

使い方・例文

ヨーロッパの絶対王政・啓蒙専制主義を学ぶ世界史の授業で、ヨセフ2世の宗教寛容令や農奴解放令が典型例として挙げられます。

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