ヤナギランとは?
やなぎらん
ヤナギランとは、山地〜亜高山帯の明るい草原や崩壊地に群生するアカバナ科の多年草で、鮮やかな紅紫色の花穂が夏山を彩ります。
ヤナギラン(柳蘭)は、アカバナ科ヤナギラン属の多年草で、北海道・本州の山地〜亜高山帯の草地・崩壊地・山火事跡地などに自生します。北半球の温帯〜亜寒帯に広く分布するため、海外ではヨーロッパ・北米でも見られます。学名はChamerion angustifolium(旧名Epilobium angustifolium)です。
草丈は60〜150cmほどで、茎の上部に鮮やかな紅紫色の4弁花が穂状に密集して咲きます。花期は7月〜9月で、群生すると斜面一面が紫紅色に染まる壮観な景観をつくります。ヤナギ(柳)に似た細長い葉とランのように美しい花を持つことから「柳蘭」と名付けられました。
崩壊地や火災跡地などの裸地にいち早く入植する先駆植物(パイオニア植物)としての性質を持ち、根茎や風で飛ぶ種子(種子に白い綿毛がある)で旺盛に繁殖します。北海道では夏の代表的な景観植物として知られ、富士山・白馬岳・乗鞍岳などの観光スポットでも群生が見られます。
若芽は山菜として食べられることがあり、ヨーロッパでは花からハーブティーをつくる文化もあります。英名「Fireweed(ファイアウィード)」は、火災跡地に繁茂することからつけられました。
使い方・例文
夏の北海道や北アルプスの山腹で、紅紫色の花穂がまとまって揺れるヤナギランの群落に出会うと、夏山ならではの壮大な景色を楽しめます。
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