ヤコペッティとは?
やこぺってぃ
ヤコペッティとは、イタリアのドキュメンタリー映画監督で、『世界残酷物語』などの衝撃的な作品で「モンド映画」というジャンルを生み出した人物です。
グァルティエロ・ヤコペッティ(1919〜2011年)は、イタリア・カストロカーロ・テルメ生まれのジャーナリスト・映画監督で、センセーショナルな映像表現と倫理的な批判の両面で映画史に独自の足跡を残した人物です。
もともとジャーナリストとして活動していたヤコペッティは、1962年にフランコ・プロスペリとの共同監督作品『世界残酷物語(モンド・カーネ)』を発表し、世界各地の奇習・残酷な慣習・エキゾチックな文化を露悪的に映し出したこのドキュメンタリーが世界的な大ヒットとなりました。
この作品の成功が引き金となって生まれた「モンド映画」というジャンルは、衝撃的な映像や珍奇な風俗を売りにした作品群の総称となり、1960〜70年代に多くの模倣作が量産されました。ヤコペッティ自身もその後『続・世界残酷物語』『アフリカ残酷物語』などの作品を手がけました。
一方で、これらの作品は現地の人々の尊厳を傷つける演出や、やらせ疑惑、文化的搾取という観点から強い批判も受けており、その倫理的問題は今日でも議論の対象となっています。ポップカルチャーへの影響は大きく、映画『アパートの鍵貸します』の主題歌「モア」はヤコペッティ作品のために作られた曲として有名です。
使い方・例文
映画批評やポップカルチャー研究の文脈でよく登場します。「ヤコペッティ的」という言い方で、センセーショナルな映像で視聴者を引きつけながらも倫理的な問題をはらんだ表現スタイルを指す際に用いられることがあります。
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